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【音の生まれる場所 Vol.1〜FUJIGEN工場見学 後編〜】
  • 2020/09/25

【音の生まれる場所Vol.1 ~FUJIGEN大町工場 後編~】

オンラインレッスンのタクプラが、私たちの楽器ライフを支える楽器メーカーをレポートするコーナー。
第一弾は間違いなく、日本のエレキギター/ベースの歴史を創ってきた一社と言っても過言ではない「FUJIGEN」さんの工場を見学。

さて、前編では懐かしい?敷地内と元々はボイラーであった場所が今ではレジェンドギターやレア材の展示場所となっている”ファクトリーハウス”を見学させていただきましたが、ここからいよいよ秘密の工場内へと潜入!

まずはネック材を乾燥させる乾燥室へ。
ここは壁が木でできており、室内を加温することで木に含まれる水分が蒸発して壁の木が水分を吸い込み、外に排出する、、、、
と言う不思議な乾燥方法をしているお部屋。
画像を見ていただくとなんとなくわかると思いますが、所々が黒くなっています。
これが内側にあるネック材たちの水分を吸って吐き出しているところ。
エレキギターやエレキベースの弦をチューニングして張った状態で大体50〜85Kgほどの張力がかかっていると言われております。
なのでネックとなる木材が水分を含んだ柔らかい状態だと、弦を張る度に引っ張られて曲がって、緩めると戻る、そんなことになってしまいます。

ネック材に限らず、ギター造りに於いて、このシーズニングの工程でしっかりと木材の水分をなくし

、動かない材にしてからギターとして造って行く事が何より大切になって参ります。様々な乾燥方法がある中の一つでした。

さて、そこからは工場内へ入って参ります。

とても綺麗に整理整頓された工場内!
3S(整理・整頓・清掃)とよく言いますが、これは綺麗っすね。
雨降る屋外から侵入するのも憚られるような、綺麗な工場内を進んでいきます。
ギターと言いましても、セットネック、ボルトオンネック、ヘッドに角度がついているどこぞの有名メーカーのギター、様々。
それによって工程、ラインが違います。
工場内にはどこかで見たことのある、いわゆるナショナルブランドのギター達もたくさんありましたが、今回は大人の事情で掲載はNG!とのこと。
実はもっとたくさん画像があったのですが、チェックしていただいたらこの枚数になりました〜
安全第一、信頼第一!!

工場内では気さくに話を聞かせてくださる職人さんもいたり、フレンドリーで良い雰囲気の中、工場見学も最終の工程へ。
最後は組み上げたギターの音出しをする工程があるのですが、6本の弦、そして全てのポジションで音詰まりがないか、
ビビったりしていないか、傷がないか、クオリティチェック、FUJIGENの門番の工程なのですが、
何気にそこにいる人のギターの音出しが上手くて驚きました!
このFUJIGENさん、月産でギターとベース合わせて2,500本、ウクレレが300本ほど。

と言うことで、1日120本くらいのギターやベースが生み出される場所でした!お世話になります!!

最後にFUJIGENのギター・ベースの最大の強みは「動かないネック」
かっこいい!!
そして比較的安価なシリーズからハイエンドまで造っておりますが、値段は違っても品質は同じ!
プロミュージシャンもたくさん愛用している方がいると思いますが、
これから始める方にも是非手にとっていただきたい、まさにジャパンメイドなメーカーでした!!

因みに今ギターやベース、ウクレレがもの凄い売れているとのこと!!
コロナ禍、ステイホームやリモートワークで移動の時間がなくなって、
ギターを始める方、久々にベースをやる方、そんな方が増えているそうな。
・・・始める人が増えると言うことはですよ、つまづいてやめちゃう人もこれから増えます。必ず増えます!
だから、タクプラでもっと気軽にコツを学んで長く続けてもらいたい!!と強く思った工場見学でした〜!!
案内してくれた山﨑さん、ありがとうございました!!
タクプラではこれから日本中の”音の生まれる場所”を求めて旅してきます!このメーカーの工場レポートして!!
なんてリクエストありましたらお気軽にご連絡ください!!

音楽教室、音楽レッスンの敷居を低くして、もっと沢山の皆さんに上達してもらうことで、

音楽の楽しさ、もっともっとしってもらいたい!!

『音楽で繋がる・人と人とをHAPPYに!』
tac-pla ≡タクプラ≡