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【ドラム講師に聞いた】ドラムが上達するための練習のコツとは?
  • 2022/01/24

【ドラム講師に聞いた】ドラムが上達するための練習のコツとは?

自由な表現ができるドラムは、一つ一つの動作や音に演奏者の個性が現れる楽器といってもいいでしょう。

自由にドラムを演奏するには、いざというときに発揮できる引き出しを持っておく必要があります。

ドラムをもっと上達させたいと思ったら、どのような練習をしたらよいのでしょうか?

ミュージカル、オーケストラ、ビッグバンド、吹奏楽など幅広く演奏家として、また指導者としても活躍する、タクプラで人気のドラム講師の染谷太郎さんに、初心者が上達するコツやドラムの技術が上がる方法などについて教えていただきました。

ドラムが上達するための練習とは?

--ドラム初心者が上達するためには、何か教本を用意したほうがいいですか?

ドラムの場合、教本が必要かどうかは、目的やジャンルにもよりますが、初心者の段階では、聴いたことを音にする練習が大事です。好きな曲に合わせてリズムを鳴らすなどです。身体でもテーブルでも車のハンドルでもいいです。

ドラムはその特性から少しずつパートを加えることも可能です。最初は右手だけ、次に左手を加えるなど、加える順番を変えるだけでも良い練習になります。

ジャズだったら、右手で「ライドパターン」、左足でハイハットの「バックビート」からですかね。♪もっしもっし亀よー、と歌いながらの練習も楽しいですよ。

また、基本ビートを繰り返すことから始めて、合いの手や「フィールイン」を加えたり、バリエーションを増やしたりしていくことも楽しいです。

曲に合わせていく中で、必要になったコンビネーションを取り出して練習をすると、基礎と曲が結びつき効果的でしょう。

上達してきたら、音色や重さを意識しましょう。またアンサンブル(人と合わせること)では、役割を気にしていけるといいと思います。

注目したアーティストがいれば、そのアーティストの演奏をよく研究してみましょう。見た目の動き方を含め、完コピを目指すこともオススメです。

<用語説明>

ライドパターン:ジャズのドラム演奏では最も重要な、ライドシンバルでリズムを刻む演奏のこと。日本ではシンバルレガートとも呼ばれる。

バックビート:アフタービートとも呼ばれる。4/4拍子においての2&4拍目のアクセントのこと。

フィールイン(fill-in):一定の演奏を繰り返すフレーズの途中や最後、曲の切り替わり部分で即興的な演奏を入れ、変化をつけること。ドラムにおいては即興より「橋渡し」の役割が多い。

--さらに技を磨きたい、という場合にはどのような練習方法がありますか?

「ルーディメンツ」ですね。皆さん通る道です。

「ルーディメンツ」とは打楽器の基礎であるスネア(小太鼓)の基礎奏法を集めたものです。これを習得すると即興的な演奏を可能にするためのフレーズや手順、音色やアクセントワークの引き出しを増やす事につながります。

演奏中に身体が自由に反応するようになったらステキですよね。

ルーディメンツの譜面として代表的なのは「The All American Drummer: 150 Rudimental Solos」などです(写真中央は旧版の譜面)。

新版はこちらから:The All American Drummer: 150 Rudimental Solos

--ドラムが上達するためのアドバイスをお願いします。

ドラムは曲の土台や骨格であり、色付けをする役割も担っています。またアンサンブルになると、他のメンバーが心地よく弾けることが最も重要になります。

いろいろな音楽に触れ、音色感やサウンド感を気にしていくと、テクニックの磨き方が良い方向に向かうでしょう。

バンドメンバーを引き立たせることのできるドラマーが、良いドラマーだと思います。

奥深いドラム、上達にはオンラインレッスンも

--ドラムの魅力とは何でしょうか?

同じ譜面でもドラマーによって、音楽がものすごく変わります。曲のあり様や方向性に大きく関わる部分ですね。

昔、アメリカのバンド「TOTO(トト)」をよく聞いていました。途中でドラマーが変わってから、サウンドの変わりようが物凄く、ショックで聞かなくなりました。

ドラマーが与えるサウンド的な影響は大きいですね。

みんなの音を聴いて、どういうサウンド作りをするべきかを見つけていくのも、ドラマーの大きな役割です。

その分、責任が大きいですが、何にでもなれる(役者のように)ところ、共演者から心地よく演奏できたと評されたときの喜びが魅力ですね。



--先生のドラムレッスンの特徴は?

自分はドラムセット以外にも様々なパーカッションの演奏、吹奏楽部でのレッスン経験が豊富です。日常生活やスポーツの動きと関連付けて指導したり、一般論や定型にとらわれない個人に合わせたレッスンをしています。

ドラムセットを含め打楽器は、リズムや音色、ダイナミクスも「動きによってつくられる」ことから、オンラインレッスンに向いている楽器と言えます。

最大9台のカメラを切り替えて、ポイントをクローズアップし、「見える、わかっちゃう」レッスンを提供しています。

オンラインレッスンでは対面で見落としがちな重要ポイントもしっかり学べます。知識として知っているけど腑に落ちない、よく分からない、力んでしまう、速く動かないなど問題点をぶつけてください!全力でお答えします。

ドラムのオンラインレッスンがしたい、と思ったらタクプラのレッスンはいかがでしょうか。1回から申し込め、気軽に自宅で受けられるレッスンで、ドラムを上達させましょう。

■ 染谷太郎さん プロフィール

オーケストラアンサンブル金沢、東京室内管弦楽団、東京宝塚劇場オーケストラ、東京佼成ウインドオーケストラ、シエナウインドオーケストラ、ロバの音楽座などに出演。

その他、ビッグバンド、異種アンサンブルなど活躍は多岐に渡る。

また、吹奏楽やマーチングの外部講師、審査員など広く音楽普及に務めている。

ヤマハミュージックジャパン・インストラクター

ジルジャンジャパン・エンドーサー

共演した著名アーティスト

由紀さおり、岩崎宏美、森山良子、秋川雅史、龍玄とし、はいだしょうこ&今井ゆうぞう、

冨田勲、山下洋輔、高嶋ちさ子、真島俊夫、青島広志、エリックミヤシロ、中川英二郎、オリタノボッタ

各氏