- 2021/08/06

【DTM講師に聞いた】DTM初心者におすすめのDAWは?
PCで楽曲制作ができると人気のDTM。
このDTM始めるとき、必要になるのがDAWです。
DAWとはデジタル・オーディオ・ワークステーション(Digital Audio Workstation)の略で、デジタルで音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業ができるように構成されたソフトウェアのことです。
DTMが進化した今、たくさんのDAWソフトウェアがありますが、どのDAWがおすすすめでしょうか?
プロおすすめのDAWや選ぶ際の注意点について、タクプラで人気のDTM講師、松浦圭さんに教えていただきました。
初心者には、どのDAWがおすすめ?
--DTMを始めようとする初心者は、DAWは何を選んだらよいでしょうか?
これは極論を言えば、何を選んでも構いません。ネット等で検索して探せば、問題なく選べるでしょう。
現在は昔と違って音楽ソフトを手に入れれば、基本的な音源(ピアノやドラム、ベースなど)は全て付いています。
参考まで、ちょっと前までは3大ソフトと言われたものがありました。
「Logic Pro(ロジック・プロ)」「Cubase(キューべース)」「Digital Performer(デジタル・パフォーマー)」です。
現在でも人気ですが、この他にも新しいメーカーのものがたくさんあります。
--Machintosh向けにはどんなDAWはがありますか?
自分がオンライン指導でも使っている「ロジック・プロ」は、Appleの純正ソフトで、Machintosh専用になります。
メリットは24,000円(2021年現在)とリーズナブルで、かつ使いやすいことです。
他のソフトと比較しても安く、これからDTMを始めようとする初心者にもぴったりです。

また、Apple StoreでMacを購入時に「ロジック・プロ」をプリインストールするかオプションの選択ができますし、Macではよく使われるソフトの一つになってきています。
Steinwayのピアノ音源なども最初から入っています。
<一口メモ>
Logic Pro 10.2からは「Alchemy」と呼ばれる次世代のソフトウェアシンセサイザーが搭載されています。これはロジックプロの購入を考える価値があるといわれるくらい優れた内蔵ソフトシンセです。
EDMやヒップホップなどとも相性の良い音源で、豊富なライブラリと使いやすいブラウザが特徴です。リアルな生ドラムを再現したバーチャル依頼プレイヤーを用意、アコースティックドラムの打ち込みも可能です。
Logic Pro(無料トライアル版)
https://www.apple.com/jp/logic-pro/trial/
--Windows向けにはどんなDAWがありますか?
Cubaseがあります。
Cubaseとは、ドイツのSteinberg(スタインバーグ)社が開発したDAWソフトのことで、WindowsでもMacでも使用可能です。
作曲、レコーディング、オーディオ編集、MIDI打ち込み、ミックス、マスタリングまでカバーしています。

「キューベース」も製品版同様の機能を、30日間無償でお試しできる体験版を用意しています。
CUBASE 無料トライアル版
https://new.steinberg.net/ja/cubase/
--スタジオでよく見かける「プロ・ツールス」はどうでしょうか?
「プロ・ツールス」は、日本の音楽業界のどこのスタジオに行ってもあるものですが、本来は波形編集ソフト(※)なので生楽器の録音、編集には向いていますが、打ち込みに特化するのであればあまり必要はないと思います。
※主に完成した後に使うソフトで、完成したデータの波形を読み込んで、編集し、聞きやすい音源に完成させるもの。
DAWは、DTMをはじめるためには必須のソフトです。
DAWを手に入れたら、早速、色々試してみましょう。
独学でつまずいたら、気軽にオンラインで学べるタクプラのレッスンも検討してみてください。
松浦圭(まつうら・けい) プロフィール
「作、編曲家として」
SMAPなどのクオリティの高いポップスの作曲や編曲から「ルパン三世」等、ファンタスティック・プラスチックマシーン、ラッパ我リヤらとのリミックス制作、「SMAPxSMAP」などのTV、ラジオ番組の編曲、映像作品のサウンドトラックの制作などジャンルを問わず活躍。
「CM音楽、TV、ラジオ、映画サウンドトラック、クリエーターとして」
フジTV「SMAPxSMAP」、TBSラジオ「子安、氷上のゲムドラナイト」、文化放送「しんみち家の人々」等、ドキュメンタリー映画「大集結!!日本の警察車両」、「大集結!!日本の救急車両」等。
小学館CM「ドラゼミ」、サンゲツCM、三菱UFJグループCM、コーセーCM「ソフティモ」、ハウス食品CM「ふうふうシチュー」、ハウス食品CM「唐辛子の力」、明星CMやきそば「一平ちゃん」等。
Abema TV 「指原莉乃&ブラマヨの恋するサイテー男総選挙」、「イマっぽTV」等。
「アーティスト、プロデューサーとして」
現在までに以下の名義で4度メジャーデビューしており、多数作品をリリース。
他のプロデュース仕事と同様に自己プロデュースによる。(グリープスを除く)
'06年〜 テリー&フランシスコ(Terry&Francisco)[エイベックス/J-more]
'96年〜 ワイルド・フラワー(wild flower) [ファンハウス]
'95年〜 パウダー(powder)[ポニーキャニオン]
'93年〜 グリープス(gleeps)[日本コロムビア]等。
2012「肌色の桜/ロマン喫茶」HMVインディーズ・チャート1位。
2016「HighTimes/THREE1989」iTunes、ダンスミュージックチャート5位。
2017 「TimeLine/THREE1989」リリース。
2018 「JETBLUE/THREE1989」リリース。
THREE1989のボーカル、ShoheyがフジTV「テラスハウス」出演。
2019 アルバム「KISS」THREE1989 リリース。
2020 テリー&フランシスコ、コンプリートアルバム「ギャラクシー」をリリース。
(Terry&Francisco)[エイベックス)12年ぶりの新曲発表&ライブも開始。
「リミキサーとして」
'00「The Millennium of BACH」(コナミミュージックエンタテインメント)
'99「ルパン三世」アナログボックス1968~1992(日本コロムビア)
'97「GROOVE TO MOVE」喜納昌吉&チャンプルーズ(日本コロムビア) 等。