- 2021/08/27

【DTM講師に聞いた】DTM初心者向けの作曲の手順とつまずいたときのアドバイス
上達するとオリジナル曲を作曲できるようになるDTM。
ステップアップすると、自分の音楽を作曲して発表することもできます!
さまざまな表現の可能性を秘めたDTMでの作曲は、どのような手順になるのでしょうか?
また、作曲をしようとして、アイデアが浮かばずに行き詰まってしまったときはどうすればいいのでしょうか?
DTMの作曲の手順や、作曲につまずいたときのアドバイスについて、タクプラで人気のDTM講師、松浦圭さんに教えていただきました。
--DTMが上達するとどのようなことができるようになりますか?
作曲はもちろん、編曲(アレンジ)を覚え、作品を発表できるようになります。
配信やYouTubeにアップすることもでき、たくさんの人に自分の音楽を知ってもらえるようになります。
--DTMで作曲をするときはどのような手順になりますか?
作曲というのは、メロディから作るものと思っていませんか?
実は曲をメロディから作れる人は上級者とも言えます。 なぜならば、メロディから先に作れるということはキーの概念も理解しているはずですし、そのメロディにコードを付けることも出来るはずだからです。 しかしとりあえず作曲したいなら適当なコード進行を見つけ、そこにメロディを乗せた方が圧倒的に簡単ですから。
作曲をしたい、と考えている方は「こんな曲が作りたい」という思いがあるはずですよね。
初心者が学んでいくときの最初の段階では、カッコいい、と思う曲のコードパターン、リズムパターンをイメージして、コードやリズムを組み立て、メロディを乗せていく流れがおすすめです。
具体的な作曲の手順のアドバイスとしては、まず、「ダイアトニックコード」を理解し、弾けるようになりましょう。
次に、コード進行パターンを学びます。そして、コード進行パターンを参考に、ダイアトニックコードを活用しながらキーを変えたりすることで、自分の作りたいイメージを作っていきます。
最後にメロディを乗せるという流れです。
曲にとって、コードは要です。
コードが変わると、曲の響きが変わって表現が豊かになり、メロディも生きてきます。
同じ「ドレミ」でも明るい印象のコードの場合と、暗い印象のコードの場合では、印象が全く変わります。
<一口メモ>
「ダイアトニックコード」とは、特定の音階ごとに、3和音7つ、4和音7つで構成されるコードのことです。
現代楽曲であらゆるコード進行の基本となる、重要なコード群です。

DTMの作曲につまずいたとき、どうすればいい?
--DTMでの作曲につまずいたときはどうしたらいいですか?
なぜ、つまずくのか?上手くいかないのか?の理由を探るべきです。
大切なのは技術ではなく知識です。つまずいたり、上手くいかなかったりする場合、たいていは知識不足です。
例えば、どんなコード進行にしたらいいのだろうか?
どんなリズムパターンにしたらいいのだろうか?
そのような悩みはコード進行の知識、リズムパターンの知識があれば解決できます。
さまざまな曲に応用できるリズムパターンの引き出しをたくさん増やしておくことです。
--DTMで曲を作るとき、アイデアが浮かばないときはどうしたらいいですか?
音楽の一番の勉強は「聴く」ことです。多種多様な音楽を知っていればアイデア不足には陥らないはずです。
作曲するには、豊富な音楽の知識が必要なのです。
DTMに限らず音楽で一番大切なことは、技術でも理論でもなく感性です。
技術や理論は私にも教えられますが、感性(センス)は教えられません。
ただ、どういうことをすれば感性が育まれるかのアドバイスをすることは可能です。
このセンスを伸ばし、補っていくことも重要です。センスがあればアイデアは出てくるはずだからです。
DTMの作曲に挑戦してみて行き詰まったら、1回から利用できるタクプラのオンラインレッスンを試してみてはいかがでしょうか。
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松浦圭(まつうら・けい) プロフィール
「作、編曲家として」
SMAPなどのクオリティの高いポップスの作曲や編曲から「ルパン三世」等、ファンタスティック・プラスチックマシーン、ラッパ我リヤらとのリミックス制作、「SMAPxSMAP」などのTV、ラジオ番組の編曲、映像作品のサウンドトラックの制作などジャンルを問わず活躍。
「CM音楽、TV、ラジオ、映画サウンドトラック、クリエーターとして」
フジTV「SMAPxSMAP」、TBSラジオ「子安、氷上のゲムドラナイト」、文化放送「しんみち家の人々」等、ドキュメンタリー映画「大集結!!日本の警察車両」、「大集結!!日本の救急車両」等。
小学館CM「ドラゼミ」、サンゲツCM、三菱UFJグループCM、コーセーCM「ソフティモ」、ハウス食品CM「ふうふうシチュー」、ハウス食品CM「唐辛子の力」、明星CMやきそば「一平ちゃん」等。
Abema TV 「指原莉乃&ブラマヨの恋するサイテー男総選挙」、「イマっぽTV」等。
「アーティスト、プロデューサーとして」
現在までに以下の名義で4度メジャーデビューしており、多数作品をリリース。
他のプロデュース仕事と同様に自己プロデュースによる。(グリープスを除く)
'06年〜 テリー&フランシスコ(Terry&Francisco)[エイベックス/J-more] 、
'96年〜 ワイルド・フラワー(wild flower) [ファンハウス]、
'95年〜 パウダー(powder)[ポニーキャニオン]、
'93年〜 グリープス(gleeps)[日本コロムビア]、等。
2012「肌色の桜/ロマン喫茶」HMVインディーズ・チャート1位。
2016「HighTimes/THREE1989」iTunes、ダンスミュージックチャート5位。
2017 「TimeLine/THREE1989」リリース。
2018 「JETBLUE/THREE1989」リリース。
THREE1989のボーカル、ShoheyがフジTV「テラスハウス」出演。
2019 アルバム「KISS」THREE1989 リリース。
2020 テリー&フランシスコ、コンプリートアルバム「ギャラクシー」をリリース。
(Terry&Francisco)[エイベックス)12年ぶりの新曲発表&ライブも開始。
「リミキサーとして」
'00「The Millennium of BACH」(コナミミュージックエンタテインメント)
'99「ルパン三世」アナログボックス1968~1992(日本コロムビア)
'97「GROOVE TO MOVE」喜納昌吉&チャンプルーズ(日本コロムビア) 、等。