処理中です...
  • 2021/08/27

【DTM講師に聞いた】DTMをゼロから独学で学ぶ方法とは



PCがあれば楽器がなくても作曲や編曲などができてしまう、新世代の音楽制作のスタイルDTM(Desk Top Music)。

このDTMを独学するには、どのように学んでいったらよいでしょうか?

また、独学しながらDTMの作曲をしていくにはどんな勉強が必要でしょうか?

著名ミュージシャンへの楽曲提供やCM音楽制作などで活躍する、タクプラのDTM講師、松浦圭さんにDTMを独学する方法や上達するためのアドバイスを伺いました。


DTMを独学したいとき、何をするべき?

--DTMの独学の手順はどんな流れになりますか?

DTM用の機材をそろえる(こちらの記事参照 https://tacpla.com/blog/blogdtm1/

   ↓

DAWを用意する(最初は無料トライアル版でもOK)(こちらの記事参照 https://tacpla.com/blog/blogdtm2/

   ↓

ダイアトニックコードなどの基本を学んで、1曲作ってみる(こちらの記事参照 https://tacpla.com/blog/blogdtm3/

DTMで1曲作るまでの流れはこんな形ですが、オリジナル曲を作曲していこうと思ったら、たくさんの優れた曲に触れ、研究する必要があります。


--DTMの独学のために音楽を聴こうと思うとき、どんな曲を聴くべきですか?

DTMの独学で音楽を聴こうとするならば、まずは洋楽を聴くべきです。

洋楽の中でも、まずは「名曲、名盤」といわれるものをどんどん聴いていくのがいいですね。

歴史を振り返ると、ポップスというのは白人音楽と黒人音楽に分かれますが、その基礎は黒人音楽のブルースから始まったといってもいいでしょう。

近代では黒人が音楽を変えていき、ジャズ、ソウルミュージック、ヒップホップという風に進化していきます。

ロックンロールは1950年代に生まれ、1960年代にビートルズやローリングストーンズ達がロックという一台ムーブメントを起こし、

さらにロックは多様化していきます。

より優れた音楽を作るには、それぞれの音楽の時代背景、歴史なども勉強していく必要があります。

多くの音楽を聴くことは、DTMでの作曲の元になる引き出しを増やすことになります。

自分の生徒にも曲のリストを渡して、ストックになる曲をたくさん聴いてもらっています。

音楽を聴くときのポイントは、多くの人が、つい歌詞に意識が向いてしまいますが、コードやメロディに意識を向けて聴くようにしてください。

コード感を耳に鳴らしていくことが、DTMの独学に役立ちます。


DTMをステップアップさせるためのアドバイス


--DTMを独学して、さらにステップアップする方法は?

初心者の段階では、どんどんいいと思う曲の真似をして学ぶことです。

発表する段階ではパクリはNGですが、勉強の段階では真似しながら学んでいくべきです。

日本のカバー曲というのはそのまま真似することが多いですが、カバー曲を作る場合も、そのままコピーするのではなく、自分のフィルターを通してアウトプットしてみましょう。

また、音源は、初心者ならDAWに最初から入っている音源で十分です。

さらにステップアップしてそれ以上の音を望むなら、 Native Instruments(ネイティブ・インストゥルメンツ)などの音源を追加で購入して音源を強化し、全般的に厚み・存在感のある音色を目指していくことになります。


--曲を作ったら、いかにもDTMっぽい音になってしまったのですが、独学で改善するにはどうしたらいいですか?

「生っぽい音」にならずにいかにもDTM風、打ち込みっぽくなってしまうのは、その楽器らしさを再現できていないからだと思います。生楽器でどんな音が出るのか理解できていないからですね。

例えばドラムであれば、実際の演奏をネットの動画で見るなどして研究し、その楽器の音らしさを表現するようにしてみましょう。

DTMをやっていて、さらにステップアップしていこうと思ったら、生楽器についても知っておく必要があるでしょう。

DTMは楽器がなくても曲が作れてしまうのですが、使う楽器の演奏方法についても知っていないと、きちんとした表現はできないと思います。


--先生がDTMを教えるときに心がけていることは何でしょうか?

音楽の時代性とバックボーンを大切にしています。

ポップスは大衆音楽です、時代によってサウンドは変わります。

これもセンスが求められるものですが、やはりカッコいい音楽を目指したいですから、時代性を考えるのは重要です。

バックボーンとは、音楽の背景です。

ロックを聴いてきた者はロックを感じる音楽を、R&Bを聴いてきた者はR&Bを感じる音楽を作るものです。

最近の日本のアーティストはこの辺が曖昧ですが、海外のアーティストは作る人の背景がしっかり出ています。

そういった理由から、私は作曲法や編曲法だけではなく、音楽のサブカルチャーの側面から、その音楽におけるコードパターンやリズムアレンジが出てきた時代背景なども詳しく教えています。

DTMはパソコン画面の共有もできるので、オンラインレッスンとの相性もよいジャンルです。地方の方もハンデなく学ぶことができます。独学で行き詰ったらタクプラのオンラインレッスンも考えてみてください。


松浦圭(まつうら・けい) プロフィール

「作、編曲家として」

SMAPなどのクオリティの高いポップスの作曲や編曲から「ルパン三世」等、ファンタスティック・プラスチックマシーン、ラッパ我リヤらとのリミックス制作、「SMAPxSMAP」などのTV、ラジオ番組の編曲、映像作品のサウンドトラックの制作などジャンルを問わず活躍。

「CM音楽、TV、ラジオ、映画サウンドトラック、クリエーターとして」

フジTV「SMAPxSMAP」、TBSラジオ「子安、氷上のゲムドラナイト」、文化放送「しんみち家の人々」等、ドキュメンタリー映画「大集結!!日本の警察車両」、「大集結!!日本の救急車両」等。

小学館CM「ドラゼミ」、サンゲツCM、三菱UFJグループCM、コーセーCM「ソフティモ」、ハウス食品CM「ふうふうシチュー」、ハウス食品CM「唐辛子の力」、明星CMやきそば「一平ちゃん」等。

Abema TV 「指原莉乃&ブラマヨの恋するサイテー男総選挙」、「イマっぽTV」等。

「アーティスト、プロデューサーとして」

現在までに以下の名義で4度メジャーデビューしており、多数作品をリリース。

他のプロデュース仕事と同様に自己プロデュースによる。(グリープスを除く)

'06年〜 テリー&フランシスコ(Terry&Francisco)[エイベックス/J-more] 、

'96年〜 ワイルド・フラワー(wild flower) [ファンハウス]、

'95年〜 パウダー(powder)[ポニーキャニオン]、

'93年〜 グリープス(gleeps)[日本コロムビア]、等。

2012「肌色の桜/ロマン喫茶」HMVインディーズ・チャート1位。

2016「HighTimes/THREE1989」iTunes、ダンスミュージックチャート5位。

2017 「TimeLine/THREE1989」リリース。

2018 「JETBLUE/THREE1989」リリース。

    THREE1989のボーカル、ShoheyがフジTV「テラスハウス」出演。

2019 アルバム「KISS」THREE1989 リリース。

2020 テリー&フランシスコ、コンプリートアルバム「ギャラクシー」をリリース。

    (Terry&Francisco)[エイベックス)12年ぶりの新曲発表&ライブも開始。

「リミキサーとして」

'00「The Millennium of BACH」(コナミミュージックエンタテインメント)

'99「ルパン三世」アナログボックス1968~1992(日本コロムビア)

'97「GROOVE TO MOVE」喜納昌吉&チャンプルーズ(日本コロムビア) 、等。